介護士と聞くと資格を持った介護福祉士を思い浮かべるかもしれないが、福祉業界の中で非常に重要な役割を果たしているのがパート福祉士と呼ばれる人々だ。パートタイムで介護の仕事に携わっている方のことを指し、主に主婦層が中心となっている。生活費の足しにするために一日5時間程度働く方や、子育てを終えて自分の時間を有効に使いたいという方や、定年後の生活費稼ぎをしたいという方から、実働8時間のフルタイムで働く方までその実情は様々だ。
福祉施設でパートとして働く場合、正社員のように資格が必要なのかと言ったらそうではない場合もあるようだ。無資格無経験でも雇ってもらえる場合が多いため、長年専業主婦をしていた方ややりがいのある新しい仕事をしたいという方にぴったりである。もちろん給与を上げたいなどステップアップを図るためには資格の有無が大前提になってくるが、そうではなく少しお金を稼ぎたいといった程度ならこだわりなく働くことができる。
パートとして働ける施設は、特別養護老人施設、老人保健施設、デイサービス、ヘルパーステーション等多岐に渡っているので、仕事は非常に見つけやすいと言える。仕事内容は入浴介助、排せつ介助、食事介助や身の回り介助と正社員とほとんど変わらないが、書類作業などには携わらないことが多い。勤務時間も比較的希望に沿った勤務を組める場合が多く、自分の生活ペースに合わせた働き方ができるのが特徴だ。自分の時間を有効に使え、人のために何かをし感謝される。パートの介護職はそんなやいがいのある仕事と言えるだろう。もし介護で働くことに興味があるのなら、このようにメリットの多いパートの仕事から初めてみると良いかもしれない。